国家資格「介護福祉士」の中身とは?
社会福祉専門職の介護に関する資格で、唯一の国家資格が「介護福祉士」です。
国家資格と聞くと、少し難しそうな資格に聞こえますよね。
ですが、国家資格の中ではとても取りやすい資格になっております。
今回は国家資格「介護福祉士」についてご紹介します。
✔︎介護福祉士とは
✔︎資格取得のメリット
✔︎介護福祉士の取得方法
✔︎資格取得にかかる費用
✔︎驚異の合格率
✔︎介護福祉士とは?
介護福祉士は社会福祉専門職の介護に関する国家資格で、現時点で介護福祉系資格の中で唯一の国家資格にもなります。
国家資格でもあるため、介護福祉士の資格試験に合格し、登録をすることにより国に認められた介護職にもなりますし、社会的認知度や専門職としての信頼感も高まりつつある資格になっております。
就職・転職の場合にも有効であり、将来的にも安定した雇用につながることは間違い無いでしょう。
✔︎介護福祉士取得のメリットは?
・キャリアアップに役立つ
「将来は管理者としての仕事に就きたい」など、介護業界でキャリアアップを目指される方は、必ず取得しておきたい資格ですし、介護福祉士として実務経験を積むことで、介護支援専門員(ケアマネージャー)を目指すこともできるため、とても役に立ちます。
・収入が上がる
介護福祉士の資格を取得することにより、基本給のアップや資格手当による給与アップが期待できます。また、上記でお伝えしたように管理職に就くことができれば、さらなる給与アップにも期待できます。
さらに、介護福祉士の有無で最低でも4万円以上の差が出てきます。(施設によって変わる)月給で4万円の差があるため、年間48万円以上の差が生まれます。
・転職に有利
介護職の求人情報は、未経験者や無資格者も応募可能にはしていますが、即戦力として働くことができる介護福祉士を優遇している求人情報が多くあります。
介護福祉士は国家資格として、日本全国通用する資格なので、引越しを伴う転職でも有利に働きます。
・利用者、職場からの信頼
国家資格である介護福祉士を取得することで、介護の専門職としての証明ができるため、利用者や家族に安心感を与え、より信頼してもらえます。
また、介護福祉士が勤務していることは、職場にとっても大きな強みになるため、あなたの立場も安心したものになります。
✔︎介護福祉士の取り方は?
介護福祉士の取得方法としては、3つの方法があります。
1.介護施設での介護業務に従事経験がある場合
2.福祉系高校を卒業して取得する場合
3.介護福祉士養成施設を卒業して取得する場合
以上3つのルートのいずれかを選ぶ必要があります。
現在の自分自身の保有資格や実務経験などによって取得までの道のりは変わってきますので、今回は1つ1つをわかりやすくご紹介していきます。
1.実務経験ルートとは、介護業務の実務経験を積んだ上で国家資格に受験し、介護福祉士の資格取得を目指す方法になります。
受験資格は「対象となる施設及び職種での従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日時540日以上」に加えて「介護職員実務者研修」の受講も義務付けられています。
簡単に言いますと、3年以上働いて「介護職員実務者研修」を受けることが受験を受ける条件になります。
なので実務者研修を修了されていない方は、早めに受講するようにしましょう。
*年次有給休暇・特別休暇・出張・研修などで実際に介護業務に従事しなかった日数は含まれませんので注意してください。よって、実務経験年数だけでは受験資格条件に満たさないことになります。
2.福祉系高校ルートとは、福祉系高校、又は福祉系特例高等学校を卒業し、国家資格を受けることで介護福祉士の資格取得を目指すルートになります。
平成20年以前に入学された方は卒業後に筆記試験・実技試験で合格すれば取得可能です。平成21年以降に入学された方は卒業後に筆記試験に合格すれば資格取得が可能です。
*平成20年以前と平成21年以降では内容が変わってきますのでこちらも注意が必要です。
3.養成施設ルートとは、「指定の介護福祉養成施設を卒業し、介護福祉試験を受験して資格取得を目指す」ルートになります。
介護福祉養成施設とは厚生労働大臣指定の学校のことで、四年制大学・短期大学・専門学校などの種類に分けられます。
*介護施設養成施設の入学資格は、「高等学校卒業以上かそれに準ずる者」ですので、高卒もしくは高等学校卒業認定試験などに合格する必要があります。
以上3つが介護福祉士を取得する方法になります。
✔︎資格取得にかかる費用は?
無資格だった場合だと約20万円かかってきます。介護職員基礎研修修了者の場合はだと約5万円で取得することができます。またこれに国家資格費用10,650円が必要になってきます。正直頭が痛くなる金額ですよね。しかし、こちらの費用は全て働いている施設が支払ってくれます。(介護施設による)なので、介護施設で働きながら、介護福祉士の資格を習得する場合は実質0円で国家資格を取得することができます。
✔︎驚異の合格率
国家資格「介護福祉士」の合格率は70%を超えています。
しかも、三期連続70%を超えているため、国家資格の中でもとても高い合格率を誇っています。
難関国家資格と呼ばれるものには合格率10%を下回るものもあります。
ちなみに第一回の合格率は23%でしたので、合格率だけを見ると徐々に難易度は下がってきていると言えるでしょう。
今回は国家資格「介護福祉士」についてお伝えしました。
国家資格のため、取得の方法は少しややこしいものがあったかもしれませんが、一生ものの資格になります。
今後も介護業界でキャリアアップを目指されている方は、ぜひ「介護福祉士」取得を目指して頑張ってください。